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灌仏会大摂心に参加して (19) K.E さん

 次の一炷目が始まる前に禪堂に戻り、そしてまた坐りました。老師は摂心中に溜まった別の仕事をされていて、禪堂にはSさんと私が衝立を挟んで坐っていました。
 
 前日の食事会が終わった後、Sさんがいろんな考えが出てきてしまって、うまく坐れないと話されていました。
 そうしたものが出てくること自体が、それを手放している過程そのものですので、どんなに下らない事が出てきても、又どれほど悲しい事が思い出されたとしてもそのままに眺め続け、それを抑えつけたりせず、悲しい事が思い出されたならば、そのまま涙を流して泣いて下さい、と話したのですが、そんなことを人に話したことが、結果的に自分自身に向かって話したことになったのでしょうか。


 坐っていると、今回の摂心のことが思い出すともなく、頭の中を巡っていました。
 共に坐った参禪者の方々の姿、今朝の大葉菩提樹の輝き、春の訪れを告げる鳥の囀り声、満ちている春の空気、溢れる光、新緑の山々・・・。

 世界は美しい、ふとそんなことを思ったような気がした途端、涙が流れてきました。

 
 かつて自分を割った悲しみ、それ以来自分の半分以上が死んだように感じ、どれほど何かに感動しても、どんなことをやっても、決してもはや動かず、熱を持たない部分といったものを常に感じてきましたが、その悲しみをもう一度悲しみ、その痛みをもう一度感じました。
 
 涙は止まることなく、片手を着いて身をかがめ、タオルに顔を埋めて声を出さず、声なき声を震わせて、長い間涙は流れました。
  こうしたことはかつてなかったように思います。

 流れる涙の中で、自分の中にも温かい血が流れていることを感じました。
 かつて、この世界を疑うこともなく、もっと自由に、屈託なく生きていた自分を思い出しました。


                                                   <つづく>


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Author:風轍
「朽木學道舎ー風と森の学校」は、自己と宇宙の探求の場ーほんらいすべての人の心に内在している叡知に目覚め、根源的な自由と平和を生きようとする、あらゆる人びとのために開かれた、小さな茅葺きの学校です。

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